2018年6月5日

私たちについて

概要

弊プロジェクトは東京大学とホンダテクニカルカレッジ関東の2校の学生が協力して,ヒストリックカーの修復からプロジェクト運営にかかる資金調達までを自ら行い,欧州のラリーレースであるRallye Monte-Carlo Historique(ラリー・モンテカルロ・ヒストリック)に出場するというプロジェクトです.このプロジェクトは東京大学およびホンダテクニカルカレッジ関東の正式な授業として活動しております.東京大学の授業科目である「創造性ものづくりプロジェクト」および「創造性工学プロジェクト」はものづくり教育や国際化教育をキーワードに様々なプロジェクトを展開しておりますが,弊プロジェクトもそのうちの一つとして2010年より活動を行って参りました.6期目(2015-2016)よりホンダテクニカルカレッジ関東との共同プロジェクトとなったことでさらに活発性を増し,今年で9年目を迎えます.

これまでの活動はこちらから

 

目標とチーム名

今年で9期目となりましたプロジェクトですが,今年は「すべての人々にものづくりに関わる若者の底力を伝える」という目的を掲げ活動いたします.私たち若者が,ものづくりを通じて世界に挑んでいくという志・情熱をすべての人たちに見ていただきたいと考えています.このような姿勢を見てくださった方々が,新しいことに挑戦されたり大きな壁に立ち向かう際の契機となれることを目指し,日本,そして世界がより良い方向へ進むことを目指します.

今年のプロジェクトでは以上のことを成すために具体的目標を「ラリー・モンテカルロ・ヒストリックでチーム賞を獲得する.」としました.チーム賞とは5台以上のチームでポイントを競い,5台の総合点の高いチームが得る賞のことを指します.プロジェクトの歴史が増すごとに我々の競技車の台数が増え,今年は単独でチームとして出場できる5台に達しました.そのうちの一台であるスピットファイアはプロジェクト開始時点で不動の状態からホンダテクニカルカレッジ関東がラリーに出られるまでに修復を行います.その5台をすべて完走させ,チームとして表彰台を目指すことは非常に挑戦的な目標であると言えるでしょう.

我々はこの目標を強く表すようチーム名を「Team 轟」(英名 “Team TODOROKI”)と名付けました.この「Team  轟」には「伝え,奮わせる.」という意味が込められています.

 

組織制度

弊プロジェクトは東京大学の学生14名・教員5名,ホンダテクニカルカレッジ関東の学生16名・教員4名で構成されております.

プロジェクトしての目標を達成するためには様々な活動を行う必要があります.そこで弊プロジェクトではいくつかの部門に学生が所属し役割を分担しつつ,部門間で密接に協力して活動しております.東京大学とホンダテクニカルカレッジ関東のそれぞれの組織に関して以下で紹介いたします.

  • 東京大学(学部3年生:7名,修士1年生:6名,修士2年生:1名)
    1. 東京大学側リーダー:チームをまとめ,活動の活発化や円滑な運営をできるようマネジメントを行います.リーダー1人,副リーダーは3人います.
    2. 広報部門:SNSやイベントにて広報活動を行う部門.
    3. デザイン部門:ロゴデザインなどを行う部門
    4. 渉外部門:協賛企業様などの窓口となる部門.
    5. ものづくり部門:競技車両の修理,保守を行う部門.
    6. ラリコン部門:ラリーコンピュータ(ラリコン)を製作する部門.
    7. Web部門:当ウェブサイトおよびブログの保守管理を行う部門.
    8. 会計部門:弊プロジェクトの活動資金を管理する部門.
    9. ロジスティクス部門:物品の輸送や管理を行う部門.
  • ホンダテクニカルカレッジ関東(16名)
    1. ホンダテクニカルカレッジ関東側リーダー:チームをまとめ,活動の活発化や円滑な運営をできるようマネジメントを行います.リーダー1人,副リーダーは2人います.
    2. 内装・ルーフ部門:内装改善やルーフ製作を行う部門.
    3. 電装部門:電装(スイッチなどの電気関係)を担当する部門.
    4. ボディ部門:板金などを担当する部門.
    5. トランスミッション・パワートレイン部門:動力伝達に関わる部分を担当する部門.
    6. シャシ部門:足回りを担当する部門.
    7. エンジン部門:エンジンの補修などを行う部門.

教育

ここでは弊プロジェクトの教育的な目的について詳しく紹介させていただきます.弊プロジェクトは東京大学の工学部および大学院工学系研究科の授業科目として行われており,「ものづくり教育」「国際化教育」「ダイバーシティ教育」という目的を持っております.工学部および工学系研究科は工業的技術に関する知識体系を学ぶ場ですが,現代の社会において座学のみによりそれを学び社会に出るということは不十分であり,上の3つの教育が不可欠であると我々は考えています.

「ものづくり教育」とは,競技車両に実際触れるなどの活動によって実践的なものづくりを体験し学習することです.座学によって知識を学ぶことは高度な技術を習得し社会に革新をもたらす上で重要でありますが,早期の実践的ものづくり体験は,将来的に社会に出て技術的なアウトプットを行う際に必要であるばかりでなく,五感を活用した深い理解によって,体系だった知識の習得が期待できると考えています.

「国際化教育」とは,グローバルな視点を養うための教育のことです.グローバリズムは数十年も前から言われていることではありますが,最近の日本の産業の課題として,国際化ができていないとしばしば語られている通り,その重要性はさらに急速に増していると言えるでしょう.よって我々は海外に赴き,ラリー競技に参戦することによって日本国内では得られない異文化を体験し国際的な文化への理解を深めます.また,海外への和服文化発信のために和服の着付け体験などを行います.これによって世界の中での日本の位置付けを認識することも,国際人としての視点を得るための重要な活動であると考えています.

「ダイバーシティ教育」とは,様々な分野の人を理解して協調性を得ることを目的とする教育のことを指します.社会で活躍する上で,社会的多様性の理解は必須と言えるでしょう.前述の通りこの授業は工学部および工学系研究科の授業でありますが,専門の異なる人も在籍しております.これによって様々な分野間の人々との協力が生まれます.

弊プロジェクトではそれに加え学生が豊国学園高等学校のインターンシップを受け入れ,指導を行っております.諸活動を通じて,知識の実践や対外的な発信を行い総合的な成長ができることを期待しております.